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日本空調サービス (2018年9月版)

【4658】日本空調サービス

本社所在地 〒465-0042 名古屋市名東区照が丘239−2
設立 1964年4月28日
ホームページ http://www.nikku.co.jp/

2018年3月期

資本金(連結) 1,139百万円
自己資本比率 48.7%
従業員数(連結) 1,854人
連結事業構成 【連結事業】建物設備メンテナンス68、建物設備工事32(2018.3)
株式上場 東証1部,名証1部
売買単位 株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回
(株) 8/31終値 19/3期(予) 予想 (連)18/3 実績 19/3期(予) 予想
100 803 45.6 17.6 458 1.75 23.0 2.86%

※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2018年8月31日時点の会社予想

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展望

高度な技術・サービス提供、海外展開推進
 名古屋市名東区に本社を置く総合建物設備メンテナンスサービスの大手企業。2018年5月末の日本空調グループの概要は、日本空調サービス(本社・支店・営業所、67拠点)、グループ会社は国内7社(16拠点)、海外9社(11拠点、中国・バングラデシュ・シンガポール・タイ・マレーシア・ベトナム・ミャンマー)を有している。同社はアジア全域を経済圏として、海外展開を積極的に推進することを経営戦略のひとつとして掲げており、今後ともアジアを中心とした海外進出を加速させていく方針だ。

 具体的な事業内容としては、建物設備のメンテナンス・維持管理、設備・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核にしており、それらのサービス提供の現場から派生するリニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ建物設備のトータルサポートを推進している。18年3月期連結売上高の種類別構成比はメンテナンスサービス67.7%、リニューアル工事完成工事高32.3%。同期の年間契約売上高比率は43.7%になっている。

 同期の受託施設別売上高構成比は病院及び研究施設36.5%、製造工場等22.3%、特殊建築物13.0%。オフィスビル28.2%。維持管理に高度な技術力を必要とする特殊な環境を有する施設(病院及び研究施設、製造工場等、特殊建築物)の売上高全体に占める比率は71.8%と高水準になっており、国内600床以上の病院における同社グループの受託割合(病床数ベース)は12.2%(18年4月現在、同社調べ)のシェアを有している。

 同社の強みは通常の設備メンテナンス業務(空調、衛生、電気、給排水など)に加えて、医療施設などに求められる特殊な環境にも同社1社で対応が可能なことだ。具体的には病院の場合、手術室の無菌化、院内感染防止対策(環境消毒、室内圧コントロールによる院内の気流制御など)、X線室などからの漏えい放射線量測定、各病棟の空調管理など。製造工場ではクリーンルームの清浄度管理などの環境づくりに貢献している。

 2016中期3カ年経営計画・最終年度の19年3月期の目標は売上高480億円(18年3月期の達成状況94.7%)、営業利益25億円(同99.2%)などになっており、近い将来、連結経常利益に占める海外比率を10%(18年3月期、1.1%)に伸ばす方針だ。高度な技術力と高品質サービスを提供し、積極的な海外展開を推進する同社に注目したい。


(北川 彰男)

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