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新東工業 (2018年8月版)

【6339】新東工業

本社所在地 〒450-6424 名古屋市中村区名駅3−28−12 大名古屋ビル
設立 1934年10月2日
ホームページ http://www.sinto.co.jp/

2018年3月期

資本金(連結) 5,752百万円
自己資本比率 58.5%
従業員数(連結) 4,010人
連結事業構成 【連結事業】鋳造34(3)、表面処理42(8)、環境10(11)、搬送6(4)、特機7(4)、他0(4)【海外】42(2018.3)
株式上場 東証1部,名証1部
売買単位 株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回
(株) 7/31終値 19/3期(予) 予想 (連)18/3 実績 19/3期(予) 予想
100 1,032 97.7 10.6 1,797 0.57 22.0 2.13%

※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2018年7月31日時点の会社予想

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展望

3魅一体で「ものづくりの礎」を支える
 世界トップの鋳造プラントメーカー。鋳造とは、材料(主に鉄・アルミ合金・銅などの金属)を融点よりも高い温度で熱して液体にし、それを型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法だ。同社は、豊田式織機の鋳物づくりの機械化に貢献しており、以降、自動車メーカーとのつながりの中で、鋳造機械メーカーとしての道を歩んでいる。また、表面処理事業でも世界2位、国内1位の実績を持つ。表面処理とは金属の粒(投射材)を製品にぶつけ、バリ取りやサビ等の汚れ落とし、モノの表面に光沢を与えたり、精密加工を施したりするなど多様な表面加工を行うことで、モノの価値を高める事業だ。

 同社は、海外の製造・販売サービス拠点を16カ国31拠点(2018年3月末)で展開するグローバル企業だ。18年3月期の分野別連結売上高構成比(調整額除く、カッコ内は営業利益ベース)、鋳造33.1%(18.0%)、表面処理41.1%(53.9%)、環境10.3%(18.5%)、搬送6.2%(3.8%)、特機6.9%(4.2%)、その他(機械設計、情報関連など)2.4%(1.6%)。

 同期の地域別売上高構成比(顧客の所在地を基礎、カッコ内は各区分に属する主な国又は地域、表示未満は4捨5入)、日本57.9%、中国8.5%、アジア(アセアン諸国、インド、台湾、韓国)9.9%、北アメリカ(米国、メキシコ)14.3%、ヨーロッパ(ドイツ、ポーランド、フランス)6.2%、南アメリカ(ブラジル)3.1%。同期の業種別売上高構成比(単体)、自動車46%、鉄鋼業17%、産業機械12%、電気・電子7%、非鉄金属4%、その他14%など。

 中期経営計画「CONNECTING TO THE FUTURE」(18年4月~21年3月)では、「1.新しい事業価値の提案、2.新技術へのチャレンジ、3.お客様に選ばれ続ける」を事業の方向性として掲げている。新技術では「搬送、EV、粉、無菌、有機EL、セラミックス」などの分野に対して、既存の技術に新たな技術を付け加え、グループをあげて新分野へのチャレンジを目指す方針だ。同社は「魅力1 機械・装置、魅力2 投射材・研磨剤・消耗材、魅力3 安定操業へのサポート」に「環境・安全とノウハウ」を融合し、『3魅一体』のトータルシステムに「加工・処理技術、材料開発」を付加させることで、顧客ニーズの対応に取り組んでいる。あらゆる産業の「ものづくりの礎」を支える同社に注目したい。


(北川 彰男)

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