証券展望・キムラレポート

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ご案内

当社は昭和に入ってから永らく週報を刊行しており、戦中・戦後の混乱期に中断していましたが、この伝統を受け継いで、昭和33年1月企業分析等を掲載する『証券展望』を創刊しました。現在もマクロの市場動向と個別銘柄の情報提供を目的としてキムラ経済研究所より毎月編集・発行されています。キムラレポートは昭和59年より地元企業の訪問など中心にまとめられた調査レポートで、投資家の皆様方への情報提供を目的として逐次発行しています。
尚、証券展望・キムラレポートは当社営業網の本支店にお電話、又はご来店により請求できますのでご利用ください。

ブラザー工業 (2024年4月版)

【6448】ブラザー工業

 

本社所在地 〒467-8561 名古屋市瑞穂区苗代町15-1
設立 1934年1月15日
ホームページ https://www.brother.co.jp/

2023年3月期

資本金(連結) 19,209百万円
自己資本比率 70.15%
従業員数(連結) 41,653人
連結事業構成 【連結事業】プリンティング等61(7)、マシナリー12(10)、ドミノ12(6)、ニッセイ3(8)、パーソナル&ホーム6(11)、他6(1)【海外】86(2023.3)
株式上場 東証プライム,名証プレミア
株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回 年初来高値 年初来安値
3/29終値 24/3期(予) 予想 (連)23/3 実績 24/3期(予) 予想
2,821.5 195.3 14.4 2,334 1.21 68.0 2.41% 2,883.5 1,881

※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2024年3月29日時点の会社予想

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展望

独自技術で価値を創造
 名古屋市が本社の同社は、1908年ミシンの修理で創業した独自技術とグローバルネットワークが特色のメーカー。34年日本ミシン製造を設立、終戦後まもなく輸出を開始して編機はじめタイプライターなどの各種製品を展開した。70年代には電子制御に取り組み、レーザープリンターを開発、情報通信機器に進出し、90年代にはFAXや小型複合機を開発、通信カラオケ事業にも進出した。2000年代以降、海外展開を本格化して複数拠点体制を確立、新規顧客開拓とM&Aを推進する。

 23/4-12月期事業別売上収益構成比(その他、調整額除く)は、プリンティング・アンド・ソリューションズ(以下P&S)63.5%、マシナリー9.6%、ドミノ13.3%、ニッセイ2.6%、パーソナル・アンド・ホーム、6.3%、ネットワーク・アンド・コンテンツ4.7%。10-12月期は、P&S製品の販売減やマシナリーの中国・アジア市況が低迷する中、消耗品の売上増と物流コスト減、為替差益により大幅増益となった。

 P&Sは、コンパクトが特色のプリンター・複合機を家庭用から業務用まで幅広いラインアップを持っており、消耗品回収などで環境に配慮した製品づくりをめざす。マシナリーでは、自動車やIT機器向け工作機械に加え、工業用ミシン、衣料品印刷プリンターなど、様々な自社製品を提供する。ドミノは、食料品や医薬品包装品に期限やロット番号を印字するマーキング機器や、商品の多種少量化や短納期化に応えるデジタル印刷機を提供する。子会社のニッセイでは、ギアモータ、産業用ロボットやFA機器の高剛性減速機や歯車を製造し、自動化・省人化ニーズに対応する。パーソナル・アンド・ホームは、家庭用ミシンやカッティングマシンを、ネットワーク・アンド・コンテンツは、業務用通信カラオケの開発・提供と配信技術を活用したサービスや製品・コンテンツを提供する。

 同社の工業用ミシンは、アパレル向け中心だったが、開拓余地の大きい自動車関連に注力している。19年頃よりシステムの特長を生かし、エアバッグ縫製向けの提案を強化、カーテンエアバッグの装着拡大から自社製品の特長を生かし、内外のエアバッグメーカーへの納入が増加、5年以内の売上げ倍増をめざしている。また、業務用プリンターのローランドDG社に買収提案し、規模の拡大を目指す。

 多様な独自技術とグローバルネットワークで、価値の創造をめざす同社に注目したい。

(戸谷 慈伸)
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