ご案内
当社は昭和に入ってから永らく週報を刊行しており、戦中・戦後の混乱期に中断していましたが、この伝統を受け継いで、昭和33年1月企業分析等を掲載する『証券展望』を創刊しました。現在もマクロの市場動向と個別銘柄の情報提供を目的としてキムラ経済研究所より毎月編集・発行されています。キムラレポートは昭和59年より地元企業の訪問など中心にまとめられた調査レポートで、投資家の皆様方への情報提供を目的として逐次発行しています。
尚、証券展望・キムラレポートは当社営業網の本支店にお電話、又はご来店により請求できますのでご利用ください。
武蔵精密工業 (2026年9月版)
| 本社所在地 | 〒441-8560 愛知県豊橋市植田町字大膳39-5 |
|---|---|
| 設立 | 1944年1月22日 |
| ホームページ | https://www.musashi.co.jp/ |
2026年3月期
| 資本金(連結) | 5,675百万円 |
|---|---|
| 自己資本比率 | 40.46% |
| 従業員数(連結) | 12,227人 |
| 連結事業構成 | 【連結事業】 自動車部品等・日本12(5)、同・米州32(5)、同・アジア23(11)、同・中国8(3)、同・欧州25(0) 【海外】 88(2026.3) |
| 株式上場 | 東証プライム,名証プレミア |
| 株価 | 一株益(連) | PER(連) | 一株純資産 | PBR(連) | 一株配当 | 配当利回 | 年初来高値 | 年初来安値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8/31終値 | 27/3期(予) | 予想 | (連)26/3期 | 実績 | 27/03期(予) | 予想 | ||
| 3,235 | 99.2 | 32.6 | 1,862 | 1.74 | 40.0 | 1.24% | 10,550 | 2,210 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2026年8月31日時点の会社予想。
展望
- 100年ビジョンで次世代をめざす
- 豊橋市が本社の同社は、自動車・二輪車向けパワートレイン、サスペンション、トランスミッションなどの部品メーカー。1938年航空機用部品で創業、46年ミシン産業に参入し、精密加工技術で事業を拡大した。56年ホンダとの取引開始とともに、自動車部品に転換し、一貫生産体制でグローバルに展開する。現在は、世界14カ国に拠点を持ち、海外売上高比率は約83%をかぞえる。2000年代に入り、培った技術によって新事業を立ち上げ、次世代蓄電デバイスHSCを基軸とするエナジーソリューション事業の拡大に注力している。
同社の現在の主力であるモビリティ事業は、自動車や二輪車がEV化しても不可欠な、走る、曲がる操作に必要な精密部品を、鍛造から組立まで一貫体制で製造し、高品質・低コスト製品を世界へ供給する。エンジンのトルクを、適正な回転差をつけて配分するデファレンシャルアッセンブリィや、トランスミッションギヤ、カムシャフトなどの開発・製造を手掛けており、なかでも、主力製品のデファレンシャルは小型化・軽量化において世界最高水準を誇っており、二輪車用トランスミッションとともに、世界シェアNo.1である。
同社の26年4-6月期地域別売上高構成比(調整額除く)は、日本17.2%、米州31.4%、アジア22.1%、中国6.8%、欧州22.5%。また、ホンダ向けには51.6%であった。同期は、業界全体でEV戦略の見直される中で、地政学的リスクへの対応も求められたが、主力製品のデファレンシャルなどの受注は堅調に推移、同社のイーアスクル(EV駆動ユニット)の外販も進展した。
同社は、新規の事業領域に注力しており、エナジーソリューション事業では、子会社でリチウムイオンキャパシタを開発・生産し、バックアップ電源から燃料電池車の補助電源まで幅広く対応する。現在は、AIデータセンター向けに需要が拡大するハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の増産体制を構築し、山梨県に新工場建設を進めている。北米での事業展開にも注力しており、昨年12月米テキサス州にはR&Dセンターを開設。イーモビリティ事業では、インド・バンガロールで自社のイーアクスル搭載の2輪EVが上市されたほか、アジア・アフリカ地域などの新興国市場で、社会実装を加速、2輪EV普及を推進する。
2038年の100周年に向けて、新しい価値の創造向けて挑戦する同社に注目したい。
(戸谷慈伸)

























