証券展望・キムラレポート

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当社は昭和に入ってから永らく週報を刊行しており、戦中・戦後の混乱期に中断していましたが、この伝統を受け継いで、昭和33年1月企業分析等を掲載する『証券展望』を創刊しました。現在もマクロの市場動向と個別銘柄の情報提供を目的としてキムラ経済研究所より毎月編集・発行されています。キムラレポートは昭和59年より地元企業の訪問など中心にまとめられた調査レポートで、投資家の皆様方への情報提供を目的として逐次発行しています。
尚、証券展望・キムラレポートは当社営業網の本支店にお電話、又はご来店により請求できますのでご利用ください。

愛知製鋼 (2018年2月版)

【5482】愛知製鋼

本社所在地 〒476-8666 愛知県東海市荒尾町ワノ割1
設立 1940年3月8日
ホームページ https://www.aichi-steel.co.jp/

2017年3月期

資本金(連結) 25,016百万円
自己資本比率 52.4%
従業員数(連結) 4,874人
連結事業構成 【連結事業】鋼材46(5)、鍛造品46(1)、電磁品6(2)、他2(4)【海外】22(2017.3)
株式上場 東証1部,名証1部
売買単位 株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回
(株) 1/31終値 18/3期(予) 予想 (連)17/3 実績 18/3期(予) 予想
100 4,480 325.2 13.8 7,266 0.62 100.0 2.23%

※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2018年1月31日時点の会社予想

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展望

次世代自動車分野を開拓
 トヨタ自動車グループの特殊鋼大手メーカー。自動車やインフラの解体などによって発生する鉄スクラップを原料としてモノづくりを行う資源循環型企業だ。2017年9月末の主な大株主(カッコ内、発行済株式総数に対する所有株式数の割合)は、トヨタ自動車(23.71%)、新日鐵住金(7.70%)、豊田自動織機(6.84%)など。17年4~9月期の部門別連結売上高構成比(外部顧客向け、カッコ内は調整額を除く営業利益ベース)、鋼(ハガネ)カンパニー46.4%(73.8%)、鍛(キタエル)カンパニー46.0%(18.8%)、スマートカンパニー6.3%(3.2%)、その他1.3%(4.2%)。

 各部門の主な製品及びサービスは以下のようになっている。「鋼カンパニー」、熱間圧延鋼材、鋼材二次加工品、ステンレス構造部材、製鋼用資材。「鍛カンパニー」、型打鍛造品(自動車部品粗形材、機械部品粗形材など)、鍛造用金型加工品。「スマートカンパニー」、電子機能材料・部品、磁石応用製品、植物活性材、金属繊維。「その他事業」、子会社によるコンピューターソフト開発、物品販売、緑化。

 今後の課題は電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)シフトによる鉄需要の減退であろう。電動車では鉄鋼製品が使用されるエンジンなどがなくなることから、自動車材料に占める鉄の比率(重量比)は現在の70%以上から、30年には40%強に低下するとの予測もある。フランスや英国は40年までにガソリン車やディーゼル車の国内販売を禁止する方針だ。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)、FCVの世界新車販売台数に占めるシェアは16年の1%未満が30年に30%まで拡大するという予想もあり、車1台当たりの鋼材使用量は長期的には減少する見通しだ。

 今後期待される分野は、高度成長期に建設され老朽化した橋やビルなどの建替えで重要性が増すステンレス鋼が挙げられる。磁石事業は家電や自動車などのモーターへの展開が期待され、形状の自由度などの強みを活かして拡充を図っていく計画だ。センサ事業では競争力のある磁気センサの開発・販売を強化、医療や金属異物検知などの分野への展開も目指している。電子部品事業ではハイブリッド車など次世代自動車に必要なユニットのインバーターを冷却する部品で同社は大きなシェアを占めており、ハイブリッド車やPHV、EV、FCVの一層の普及で需要拡大が見込まれている。新事業に注力する同社に注目したい。


(北川 彰男)
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