証券展望・キムラレポート

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当社は昭和に入ってから永らく週報を刊行しており、戦中・戦後の混乱期に中断していましたが、この伝統を受け継いで、昭和33年1月企業分析等を掲載する『証券展望』を創刊しました。現在もマクロの市場動向と個別銘柄の情報提供を目的としてキムラ経済研究所より毎月編集・発行されています。キムラレポートは昭和59年より地元企業の訪問など中心にまとめられた調査レポートで、投資家の皆様方への情報提供を目的として逐次発行しています。
尚、証券展望・キムラレポートは当社営業網の本支店にお電話、又はご来店により請求できますのでご利用ください。

新東工業 (2020年8月版)

【6339】新東工業

本社所在地 〒450-6424 名古屋市中村区名駅3−28−12 大名古屋ビル
設立 1934年10月2日
ホームページ https://www.sinto.co.jp/

2020年3月期

資本金(連結) 5,752百万円
自己資本比率 60.2%
従業員数(連結) 4,099人
連結事業構成 【連結事業】鋳造32(3)、表面処理42(8)、環境11(10)、搬送6(9)、特機9(-2)、他0(3)【海外】41(2020.3)
株式上場 東証1部,名証1部
株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回 年初来高値 年初来安値
7/31終値 21/3期(予) 予想 (連)20/3 実績 21/3期(予) 予想
695 ▲18.78 1,771 0.39 24.0 3.45% 1,049 615

※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略

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展望

素材に形を与え、命を吹き込む
 同社は、豊田式織機の鋳物工場機械化に向けた国産第1号の造型機完成から、鋳造機械メーカーとして歩み始めた。1934年に前身の久保田鋳造所を設立、54年名証に上場、60年新東工業株式会社に社名変更し、62年東証1部に上場した。その後、事業を拡大、表面処理、環境、特機事業等を現在は展開している。

 20年3月期分野別売上高構成比(その他、調整額除く)は、鋳造32.7%、表面処理41.4%、環境11.0%、搬送6.0%、特機8.9%。地域別売上高構成比は、日本56.4%、中国9.5%、アジア10.4%、北アメリカ10.8%、ヨーロッパ8.7%、南アメリカ4.2%であった(海外比率41.0%)。

 鋳造は、世界トップのプラントメーカーとして、自動車をはじめ工作機械、建設機械など様々な産業の鋳造部品製造に同社の設備が使われている。特に自動車には、エンジンやブレーキ、足回り部品などの鋳造部品が多く、製造する国内外の自動車メーカーや部品メーカーが同社の取引先である。

 表面処理は世界2位、国内1位を誇り、条件に適した技術・装置、消耗品の投射材・研磨材、安定操業のためのサポート・部品をトータルに供給する唯一のメーカーである。製品のバリ取りや錆び落とし以外にも、表面の光沢や、精密加工技術を要し、素材も金属にとどまらず、幅広い分野に対応する。

 環境は、工場からの埃・塵・煙を吸引する集塵機や、有毒ガスを分解除去する排ガス浄化装置、工場排水の廃水処理装置等の製造・販売を行う。

 特機は、メカトロ・成形、検査・測定、粉体処理、精密計測、セラミックス、物流・搬送の6事業に鋳造・表面処理の技術を融合、エネルギー、電子、再資源化業界向けに高度化を進める。

 同社は、5月に中期的視野から新工場を建設し、今後、拡大が見込まれる5G向け精密微細加工装置の生産や、コンデンサーの表面加工を生産受託、医療向けにも無菌環境を作る「無菌アイソレータ」を製造などにも乗り出した。

 また、素形材産業の事業者にIoTを利用して導入費用を抑え、設置も容易な設備の稼働状況を遠隔監視するサービスとソリューション(呼称 ワイズネックス)を展開する。

 従来事業に加え、加工・処理技術や材料開発で、新規事業の創出を目指す同社に注目したい。


(戸谷 慈伸)
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