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豊田通商 (2020年4月版)

【8015】豊田通商

本社所在地 〒450-8575 名古屋市中村区名駅4−9−8 センチュリー豊田ビル
設立 1948年7月1日
ホームページ https://www.toyota-tsusho.com/

2019年3月期

資本金(連結) 64,936百万円
自己資本比率 26.9%
従業員数(連結) 58,565人
連結事業構成 【連結事業】金属26(2)、グローバル・ロジ13(3)、自動車10(3)、機械エネ14(2)、化学エレ22(1)、食料生活産業7(0)、他9(2)【海外】68(2019.3)
株式上場 東証1部,名証1部
株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回 年初来高値 年初来安値
3/31終値 20/3期(予) 予想 (連)19/3 実績 20/3期(予) 予想
2,546 426.3 6.0 3,398 0.75 120.0 4.71% 4,040 2,046

※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略

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展望

「バリューチェーン拡大」を目指す
 同社は、1948年設立のトヨタグループ総合商社。64年完成車輸出を開始、77年東証1部に上場し、80年代に海外販売拠点を相次ぎ設立、海外生産も開始した。2000年代に入り、加商、トーメンを傘下にし、自動車分野以外へも進出、再生可能エネルギーやアフリカ事業など、成長性が高い領域に注力している。

 19/4-12期部門別売上収益構成比(その他、調整額除く)は、金属24.9%、グローバル部品・ロジスティクス13.4%、自動車9.3%、機械・エネルギー・プラントプロジェクト11.7%、化学品・生活産業22.0%、食料・生活産業6.5%、アフリカ12.1%であった。

 金属は、高品質の加工・物流・保管機能を特色に、関連会社と17カ国82拠点で展開。グローバル部品・ロジスティクスでは、需給管理を付加価値にして物流サービス、部品の安定供給、輸送コスト低減・納期短縮・在庫削減などの最適化実現に貢献。自動車では、世界146カ国(経営展開45カ国)の各国の環境やニーズに合わせた三位一体の体制を整備し、事業を拡大している。機械・エネルギー・プラントプロジェクトは、自動車産業中心に、機械・設備と資源開発から安定供給までのバリューチェーン設備の一貫したサポートを提供。化学品・エレクトロニクスは、自動車材料、化学品、エレクトロニクスの3分野一体の相乗効果で、バリューチェーンを構築。食料・生活産業は、穀物・食品・保険・ライフスタイルの4分野で事業展開中である。アフリカ事業は、16年に仏CFAOを完全子会社化、翌年統合・集約。昨年には、トヨタ自動車のアフリカ営業業務を全面移管、全54カ国にネットワークで市場開拓に注力する。

 同社は現在、スズキとの協業深化に取り組む。インドで製造した製品をスズキ、トヨタの両ブランドでアフリカ市場に供給し、車種拡充の方針。また、現地生産を加速、ケニアで「ハイラックス」投入をはじめ、エジプトでの車種の追加やガーナ、コートジボワールでのセミノックダウン(組み立て)生産などの地産地乗を進める。中古車市場のウエイトが高いため、万全なサービス対応も目指す。

 現地現物現実・チームパワー・商魂でバリューチェーン拡大を目指す同社に注目したい。


(戸谷 慈伸)

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