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キムラレポート (2014年1月版)
2013年3月期
資本金(単独) |
397,050百万円 |
株主資本比率 |
34.2% |
従業員数(単独) |
338,475人 |
連結事業構成 |
【連結事業】自動車92(5)、金融5(27)、他2(5)【海外】75(2013.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部,札幌,福岡 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
12/30終値 |
14/3期(予) |
予想 |
(連)13/3期 |
実績 |
14/3期(予) |
予想 |
100 |
6,420 |
527.0 |
12.2 |
3,835 |
1.67 |
– |
-% |
※1株益は14/3期予想、1株純資産は13/3期実績、1株配当金は14/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は13年12月30日時点の会社予想
【トヨタ自動車の14年3月期・予想1株配当金は同時点で未発表により非表示】
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展望
- 自動車産業は新しい発展のステージに
- 「もっといいクルマ」を原動力に持続的成長を目指している。2012年のグループ自動車販売台数は975万台、12年度の自動車大手の連結営業利益(海外勢は12年12月期)の双方で世界首位。13年3月期の地域別売上高構成比は日本25%、北米31%、欧州8%、アジア18%、その他18%。今期は北米などの自動車販売の好調や原価低減の推進、円安効果などで営業利益は一段と拡大する見通しだ。
ハイブリッド車(HV)などのエコカー技術で世界をリードしており、優位性を維持している。昨年12月に発売した一部改良のアクアはエンジンの摩擦を低減し、モーターやインバーターなどの制御を改良、ハイブリッドシステムの効率を一段と高めることで、ガソリン1リットル当たり37.0km(従来型比+1.6km)で世界首位(13年11月現在、プラグインハイブリッド車を除くガソリン乗用車との比較、同社調べ)の燃費性能を実現している。
プラグインHVは家庭用電源などから直接バッテリーに充電できるハイブリッド車だ。従来のハイブリッド車よりも、モーター駆動での走行距離が長くなり、近距離は電気自動車(EV)として、長距離は従来のHVとして走行できるため、EVとHVの長所を併せ持つ自動車といえる。
12年1月に新型「プリウスPHV」を発売しており、高容量・高出力な新型リチウムイオン電池の採用などで、満充電状態でEVとして走行するEV走行換算距離は26.4kmになる。EV走行とHVとして走行する燃費を複合して算定したプラグインハイブリッド燃料消費率(PHV燃費)はガソリン1リットル当たり61.0kmという驚異的な数値になっている。また、水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とする燃料電池自動車は15年をメドに一般販売する予定だ。
自動車は日本経済を支える成長産業の中核と位置づけ、省エネルギーや安全性の向上などで技術革新を一段と進化させていく方針だ。次世代自動車の販売普及に伴い、自動車産業は新たな発展のステージに入ったと予想される。同社の成長力の高さに注目したい。
(北川 彰男)
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