ホーム > 証券展望・キムラレポート > 過去レポート一覧 | 2015年9月版
キムラレポート (2015年9月版)
2015年3月期
資本金(単独) |
7,273百万円 |
自己資本比率 |
37.4% |
従業員数(連結) |
4,321人 |
連結事業構成 |
【連結事業】自動車用エンジン軸受65(12)、自動車用エンジン以外軸受19(23)、非自動車用軸受15(15)、他1(44)【海外】45(2015.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
8/31終値 |
16/3期(予) |
予想 |
(連)15/3 |
実績 |
16/3期(予) |
予想 |
100 |
1,064 |
133.1 |
8.0 |
1,095 |
0.97 |
26.0 |
2.44% |
※1株益は16/3期予想、1株純資産は15/3期実績、1株配当金は16/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2015年8月31日時点の会社予想
PAGE TOP
展望
- すべり軸受の各種製品で世界的な高シェア
- 名古屋市に本社を置く総合すべり軸受メーカー。軸受とは回転する軸を支える部品であり、軸を滑らかに回転させることで摩擦によるエネルギーの損失を防ぎ、発熱を減らす役割を担っている。軸受が悪いと機械の故障につながりやすい重要な部品であり、エンジンなど回転する部分がある機械にはほとんど使用されている。
同社が手掛けているすべり軸受はメタルまたは平軸受と呼ばれ、軸と軸受との間に油などを使用し、その油が軸の滑らかな回転を支えている。同軸受は寿命が長く、負荷能力(支えられる重さ)は速度とともに増加し、静かで耐衝撃性があることから、自動車、船舶、建設機械などのエンジン用軸受などに適した部品といえる。
主な製品と同社推定の世界シェア(14年暦年)は自動車エンジン用半割軸受31.5%、ターボチャージャー用軸受(スモールターボ)34%、低速ディーゼルエンジン用軸受(大型船舶用)59%、中高速ディーゼルエンジン用軸受(建設機械、中小型船舶用)22%、回転機械用軸受(発電用タービンなど)5%、ポリマー軸受(一般産業用)12.4%と多方面の業界で使用されており、すべり軸受の全産業分野において世界市場でトップシェアの実現を目指していく方針だ。
15年4~6月期の事業別売上高構成比(外部顧客への売上高)は自動車用エンジン軸受64.6%、自動車用エンジン以外軸受18.7%、非自動車用軸受15.1%、その他1.6%。同期の主な状況は自動車向けが国内で低迷しているが、北米などで販売が増加しており、メキシコの新工場は順調に生産が拡大している。また、船舶向けが欧州や国内で回復に向かっており、北米における一般建設機械向けの販売が堅調に推移している状況だ。16年3月期の通期では売上高855億円(前期比0.6%増)、営業利益80億円(同4.8%増)、経常利益86億円(同5.8%増)、純利益53億円(同18.8%増)の見通しになっている。
中期経営計画では最終年度の18年3月期に売上高1110億円(15年3月期850億円)、営業利益167億円(同76億円)、売上高営業利益率15%以上(同9.0%)を目標にしている。すべり軸受で世界的な高シェア製品を保有し、売上高の拡大と高利益率を目指す同社に注目したい。
(北川 彰男)
COPYRIGHT © KIMURA SECURITIES CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.