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キムラレポート (2015年4月版)
2014年3月期
資本金(単独) |
2,973百万円 |
株主資本比率 |
39.5% |
従業員数(単独) |
9,511人 |
連結事業構成 |
【連結事業】ボールジョイント14、カムシャフト18、ギヤー等68【海外】76(2014.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
3/31終値 |
15/3期(予) |
予想 |
(連)14/3期 |
実績 |
15/3期(予) |
予想 |
100 |
2,542 |
192.3 |
13.2 |
1,966 |
1.29 |
48.0 |
1.89% |
※1株益は15/3期予想、1株純資産は14/3期実績、1株配当金は15/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は15年3月31時点の会社予想
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展望
- グローバルな生産・販売体制を構築
- 愛知県豊橋市を本社とするホンダ系自動車部品メーカー。4輪車や2輪車のエンジンやトランスミッション(変速装置)向けなどの部品を製造しており、グローバルな商品提供を推進している。
2014年4~9月期の地域別の連結売上高構成比率(カッコ内は上段が4輪車、下段が2輪車向けの売上高比率)は日本20.4%(75.0%、25.0%)、アジア44.9%(39.0%、61.0%)、北米22.1%(99.88%、0.12%)、南米8.4%(6.9%、93.1%)、欧州4.2%(99.97%、0.03%)。世界13カ国・26拠点(同期末時点、日本6拠点含む)で生産・販売体制を構築している。
各種別の連結売上高構成比率(14年3月期)は以下のようになっている。顧客別ではホンダグループ向けが80%、ホンダ以外は20%。車種別では4輪車59%、2輪車41%。製品別ではギヤ等68%、カムシャフト18%、ボールジョイント14%。
同社は金型設計・鍛造・切削・熱処理から組み立てまで一貫生産体制を有しており、顧客のニーズに応じて製品の小型化や軽量化に取り組むことで高品質・低コストの商品を提供し、グローバルな生販体制を構築していることが同社の強みであろう。
主要製品の概要は「トランスミッションギヤ・プラネタリィアッセンブリィ」(自動車の走行に適したエンジンの回転数に調整する部品)、「デファレンシャルアッセンブリィ」(左右の車輪の回転数に差をつけてカーブを曲がりやすくする部品)、「カムシャフト」(エンジンの吸排気バルブの開閉を制御する部品)、「ボールジョイント」(ハンドルと車輪、車体と車輪を連結し、路面からの振動を吸収するなどの機能をもつ部品)。
環境対応や電動化の進展により、主力商品のデファレンシャルアッセンブリィ、プラネタリィアッセンブリィの受注が伸びている。北米市場では全体に占めるホンダ向け売上高の比率は76%(14年3月期)になっているが、これらの戦略商品でホンダグループ外の受注を大幅に拡大し、17年3月期にはホンダ向けの比率を66%まで低下させる目標だ。
金型設計から組み立てまで行う一貫生産とグローバルな生販体制を構築する同社に注目したい。
(北川 彰男)
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