ホーム > 証券展望・キムラレポート > 過去レポート一覧 | 2015年2月版
キムラレポート (2015年2月版)
2014年3月期
資本金(単独) |
19,209百万円 |
株主資本比率 |
62.0% |
従業員数(単独) |
35,898人 |
連結事業構成 |
【連結事業】情報通信機器70(7)、家庭用ミシン7(10)、工業用ミシン・工作機械10(8)、通信カラオケ8(1)、工業用部品他5(7)【海外】80(2014.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
1/30終値 |
15/3期(予) |
予想 |
(連)14/3期 |
実績 |
15/3期(予) |
予想 |
100 |
2,034 |
195.3 |
10.4 |
1,097 |
1.85 |
30.0 |
1.47% |
※1株益は15/3期予想、1株純資産は14/3期実績、1株配当金は15/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は15年1月30日時点の会社予想
PAGE TOP
展望
- 多角化とグローバル化で高収益を継続
- 1908年の創業、1932年に家庭用ミシンの量産化に成功しており、同ミシンの生産累計は12年に5千万台を達成している。
2014年4~9月期の事業別売上高構成比はプリンティング・アンド・ソリューションズ事業(以下のカッコ内は主要製品等、プリンター、複合機、ファクス、電子文具、スキャナー、タイプライター)67.1%、パーソナル・アンド・ホーム事業(家庭用ミシン)6.7%、マシナリー・アンド・ソリューション事業(工業用ミシン、産業機器)14.4%、ネットワーク・アンド・コンテンツ事業(業務用通信カラオケシステム、コンテンツサービス)6.9%、工業用部品事業(減速機、歯車)2.7%、その他事業2.1%。
同期の市場別売上高構成比は米州32.5%、欧州24.5%、アジア他25.1%、日本17.9%、市場別の海外売上高比率は82.1%の高水準になっている。今後はブラジル、ロシア、中国、フィリピン、タイ、ベトナムなど新興国市場の開拓を推進し、プリンター関連、家庭用ミシン、工業用ミシン、産業機器など新興国での一層の拡販を目指している。
伝統となる技術をコアに事業展開しており、1.中小企業、2.個人や自宅でビジネスをする人々、3.大企業の中の小規模なオフィス空間、これらの小さな空間でビジネスに必要な機能を複合機(FAX・コピー・プリンター・スキャナーの機能を保有)1台に集約して提供するプリンティング事業などの多角化に取り組んでいる。14年4月時点で44の国と地域に生産拠点や販売・サービス拠点を有しており、グローバル展開を推進している。
15年3月期の業績見通しは売上高7000億円(14年3月期6168億円)、営業利益530億円(同433億円)、想定レートは米ドル105円(同100円)、ユーロ138円(同134円)になっている。16年3月期には売上高7500億円、営業利益580億円を目標にしており、さらなる成長を目指してM&A(合併・買収)やアライアンスを継続的に実施していく方針だ。また、配当方針は連結配当性向30%程度を目安にしている。多角化とグローバル化で高収益を継続している同社の事業展開力に注目したい。(北川 彰男)
COPYRIGHT © KIMURA SECURITIES CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.