三英傑シリーズ

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三英傑の名を借りた銘柄選択3つの切り口

厳しい経済環境ではじまった21世紀、皆様におかれましては資産運用に対するご関心を日増しにお感じのことと存じます。証券業を営んで120年の木村証券では、今こそ株式投資の重要性を皆様にお伝えしなくてはならないと考えております。一言に株式と申しましても、国内上場・公開企業だけでも3000社以上あり、玉石混淆のなかから見付け出すことは容易なことではございません。
「良い株式を良い顧客に持っていただきたい」という弊社の願いを込め、「三英傑シリーズ」と郷土が生んだ英雄にちなんで株式を幅広く皆様にご提供できればと存じる次第です。
三英傑の名を借りて銘柄選択の切り口を三つに分け、投資スタンスが少しでもわかりやすくなればと考えました。

  • 即断即決、短期で見極める。信長コース

    株式投資にはタイミングが重視されます。株式相場の状況や今後の展開をふまえ、需要やテクニカルを重視しながら機会を捉えた時に原則的に選びます。
    時空を超えて夢とロマンに馳せたアグレッシブ(攻撃的)な信長にちなみました。

  • 中・長期の成長性を見極める。秀吉コース

    投資対象を企業の成長力と位置づけ、収益価値の集約EPS(=一株当たり利益)を基準として、原則的に当数値が今後増大すると予想されるものから選びます。 日吉村の農家から太閤になった成長性にちなみました。

  • 本質価値・安定性を冷静に見極める。家康コース

    投資対象を本質価値に位置づけ、市場時勢によって過小評価されているものを本質価値の集約BPS(=一株当たり純資産)を基準として、原則的に当数値がPBR平均以下のものから選びます。徳川300年の基礎を築いた着実な安定性にちなみました。

「三英傑シリーズ」2024年10月版

信長コース 注目ポイント
(2201) 森永製菓 菓子、冷菓大手。健康食品、海外事業強化。24/4-6月期事業別売上高構成比(不動産及びサービス、その他除く)国内(菓子食品34.3%、冷菓24.0%、in15.1%、通販5.0%、事業子会社等5.0%)、海外(米国9.1%、中国・台湾輸出4.3%)、食料卸売3.2%。菓子の利益率が改善。菓子、冷菓、米国好調推移。9月菓子、冷菓を再値上げ。米国に「ハイチュウ」の第2工場を設立へ。
(2730) (株)エディオン 西日本中心の家電量販大手。店舗数1,205店舗(FC748含む)。リフォーム事業注力。エアコンなど季節商品が好調。洗濯機など生活家電も堅調。テレビ・カメラや理美容・健康器具は前年を上回る。給湯器や二重窓リフォームなど補助金交付が追い風。大阪なんばに旅行案内所オープン。荷物預かりやチケット発券など、観光客の来店を誘致。自社ブランド新製品発売。
(7701) (株)島津製作所 分析・計測機器大手。X線など医用、防衛省向け航空、産業機器と広範囲。24/4-6月期事業別売上高構成比(その他、調整額除く)計測63.9%、医用13.4%、産業15.2%、航空7.5%。医薬品開発、製造向け計測機器がアジアで伸長。インドの大気汚染規制で分析装置の拡大見込む。米国の開発センターを増設。液体分析装置のメンテナンスサービスを手がける米社を買収。
(8086) ニプロ ディスポーザブル医療器具大手。透析器に強み。24/4-6月期事業別売上高構成比(その他、調整額除く)医療関連70.3%、医薬関連19.5%、ファーマパッケージング10.2%。国内値上げと高付加価値製品へのシフトが奏効。主力透析器の新生産ライン2つが稼働を開始。後発医薬品の受託と海外を強化中。米子会社を通じて医療機器工場用地を取得、27年7月稼働予定。
(9533) 東邦ガス 東海地方ガス大手。LPガス、電力も。24/4-6月期事業別売上高構成比(その他、調整額除く)ガス70.9%、LPG・その他エネルギー16.9%、電気12.2%。カーボンニュートラル開発部を新設しe-メタン・水素等の実装を推進。2030年以降に豪州から年約13万㌧超のe-メタンの輸入を計画。知多で水素製造プラント運転開始。インドネシアで天然ガス販売事業に参画。

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秀吉コース 注目ポイント
(3402) 東レ 合成繊維大手。炭素繊維世界一。医薬、電子材料へ多角化。24/4-6月期事業別売上収益構成比(その他除く)繊維38.6%、機能化成品38.1%、炭素繊維複合材料12.3%、環境・エンジニアリング9.1%、ライフサイエンス1.9%。航空機向けが回復。フィルムは電子部品向けが伸長。有機フッ素化合物「PFAS」不使用の製品を開発。海外と国内人工皮革やフィルムを増産投資。
(4887) サワイグループホールディングス 後発医薬品大手。24/4-6月期薬効別売上収益構成比、循環器官23.7%、中枢神経系13.8%、消化器官11.2%、その他代謝性10.9%、血液・体液9.2%、抗生物質6.6%、ビタミン4.0%、アレルギー3.7%、腫瘍3.6%、呼吸器官3.6%、泌尿器官・肛門2.8%、その他6.9%。不採算品見直し新製品投入。九州工場の新棟が稼働。供給不足解消に向け限定出荷を積極的に解除。
(5233) 太平洋セメント セメント最大手。国内シェアトップ。米国、アジアへ展開。24/4-6月期事業別売上高構成(その他、調整額除く)セメント73.8%、資源10.8%、環境7.7%、建材・建築土木7.7%。国内外で値上げが浸透。円安と値上げの中、輸出が好調。フィリピンの新生産ラインが稼働。年300万㌧の生産でインフラ整備などの需要取り込みへ。25年4月セメント価格を再度値上げ予定。
(7751) キヤノン カメラ、複合機最大手。プリンター、半導体装置も展開。24/1-6月期事業別売上高構成比(その他及び全社、消去除く)プリンティング59.0%、メディカル13.2%、イメージング20.0%、インダストリアル7.8%。同地域別売上高構成比、国内22.3%、米州31.4%、欧州25.8%、アジア・オセアニア20.5%。半導体露光装置やデジカメの販売好調。構造改革効果が本格寄与。
(8766) 東京海上ホールディングス 国内損保首位。傘下に東京海上日動ほか、生保子会社。海外でM&Aも。24/4-6月期事業別経常利益構成比(調整額除く)国内損害42.4%、国内生命6.5%、海外49.9%、金融・その他1.2%。自動車や火災保険の料率引き上げで収支が改善。政策保有株の売却や北米事業の損害率が改善し収益に寄与。金利上昇や資産運用残高増加で金利収入や円安の収益が改善模様。

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家康コース 注目ポイント
(1605) (株)INPEX 原油・ガス開発の国内最大手。国際石油開発と帝国石油が統合。24/1-6月期事業別売上収益構成比(調整額除く)国内O&G9.1%、海外O&G(イクシスプロジェクト18.8%、その他プロジェクト70.3%)、その他1.8%。同商品別構成、原油74.9%、天然ガス23.6%、その他1.5%。原油価格と円安が利益押し上げ。自社株買いと増配で株主還元。太陽電池ベンチャーに出資。
(7259) (株)アイシン トヨタ系大手部品メーカー。自動変速機首位。24/4-6月期地域別売上収益構成比(その他、調整額除く)日本54.1%、北米20.7%、欧州5.9%、中国10.1%、アセアン・インド9.2%。北米が好調推移。独BMWとイーアクスル生産パートナーシップを受託し中国・チェコの拠点で生産予定。試作品公開し、他社比較で設置スペース6割、重量4割削減し2027年に投入予定。
(8002) 丸紅 芙蓉系総合商社。食料特色。24/4-6月期事業別収益構成(その他除く)ライフスタイル2.4%、フォレストプロダクツ3.0%、情報ソリューション4.5%、食料第一11.0%、第二12.5%、アグリ29.3%、化学品7.7%、金属6.2%、エネルギー8.4%、電力4.9%、インフラプロ0.4%、航空・船舶1.9%、金融・リース・不動産0.5%、建機・産機・モビリティ7.0%、次世代0.3%。
(8411) (株)みずほフィナンシャルグループ 国内3大メガバンク一角。24/4-6月期カンパニー別業務粗利益構成(その他除く)リテール・事業法人24.2%、コーポレート&インベストメント※BC18.3%、グローバルコーポレート&インベストメントBC26.0%、グローバルマーケッツ29.5%、アセットマネジメント2.0%。総自己資本比率(国際基準)17.65%。日本のAI開発企業「サカナAI」にメガ3行が出資。
(9104) (株) 商船三井 海運大手。タンカー、LNG船の保有多数、不定期船に特色。24/4-6月期事業別売上高構成比(その他、調整額除く)ドライバルク24.1%、エネルギー29.0%、製品輸送35.7%、ウェルビーイングライフ6.5%、関連4.7%。三井海洋開発の筆頭株主に。社内ベンチャーで再使用可能小型ロケット開発のスタートアップに出資。米石油大手LNG船に風力推進装置を導入。
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